雨が降っていると、何かを思い出せそうで思い出せない、
という気分によくなる。

でもきっと、その思いだせそうで思い出せないことって、
自分では思い出したくないことなんだろう、と思うんだ。

耳をふさいでいると、
誰かの叫び声や、誰かの泣き声も、誰かが怒っている声も、
すっかりどうでもよくなり、
最後には窓の外の雨の音しか聞こえなくなり、

願わくはそういう気分を誰かと共有したいと願うのだけれど、
それは傲慢に過ぎるのだろう、とも思ったりする。

この曲もそうですが、
僕は常に何も考えていず、心にうかんだメロディとかもなく、
ただ、愚痴や文句やその他の些末的な日常、つまり本音を
うっかりした拍子に美しく語ってしまうことを回避したい時だけ、
正直に弾いてみたくなるのだ、と最近考えるようになりました。

あなたはこの、僕の正直で美しくない憂鬱な音を、一体どう感じるのでしょうか。