クラシックというと、どうも真面目、堅い、音楽の授業、眠い、というようなイメージ。
ある意味、歴史が長いわけですからそれも一理あるのですが、
評論家や頭のよさそうな人がよってたかって高尚なものにしてしまった、という側面もあり、
楽しみどころがわかると面白いのは、全てのジャンルに言えることだと思います。

さて、モーツァルトというと名前は有名ですが、
一体誰なんだ、と。何をしたのか、と。
ここからは完全に私見なので、よそではあんまり吹聴しない方がいいと思います。

モーツァルトにはもちろん会ったことはありませんが、
その音楽を聴けば聴くほど「こいつはマジキチ」としか思えなくなってきました。
よくモーツァルトの音楽を評して、「天衣無縫」とか「天上の音楽」というような、
天にも昇る美しさ、的な表現をしますが、
要するに、人間か?というレベルで自由気ままなのです。

自由すぎるマジキチ。
それに尽きると私は思います。

モーツァルトは、歴史的にはバッハとベートヴェンの間に位置します。

バッハは、「チャラリー鼻から牛乳-」の人(まああれは嘉門達夫だけど)、
あ、あとエヴァンゲリオンでは多用されてるので、エヴァ好きな人は聞けばわかると思います(G線上のアリアとか)。
ベートーヴェンは「ジャジャジャジャーン」の人です。

性格的には、

バッハ「若いもんが…ブツブツ…給料少ない…ブツブツ…
モーツァルト「うんこ☆うんこ★
ベートーヴェン「みんな死ね。

こんな感じが実情に近いと思います(ホントです)。

「うんこ☆うんこ★」も評論家風に言うと「何者にも拘泥しない純真無垢な…」などとなるわけですが、端的に言うと「マジキチ」と思ってもらって構いません。
ユーモアなのか何なのか、モーツァルトの手紙には悪ふざけにもほどがある内容のものもあり、うんことお尻の話題でもちきりです。もういい加減にしてくれといいたくなります(のだめカンタービレには、その辺書いてありましたね)。

ちょっと大袈裟に書きましたが、
よく言えば「明るい陽気な性格」と言えます。
が、私は明るくて陽気なだけとは思えず、現代に連れてきて精神鑑定にかけたら、明らかに解離性人格障害と診断されるんじゃないかと思えてなりません。

この曲は一般には有名ではないので、耳なじみはありませんが、
とにかく「聞くと簡単そうに聞こえ、楽譜を見ても簡単そうに見え、弾くと死ぬ」という曲です。

一回聞いたくらいだと、明るい、天真爛漫な、いかにも陽気な曲に聞こえますが、
出だしから終わりまで、本当に1秒おきくらいに様々な違う性格が出ては消え、出ては消え、同一人物が勢いで作曲したものとは到底思えません。

例えば、「道を歩いていた。かわいい女の子が歩いていた。ちょっと立ち止まって見た。幸せな気持ちになった。」これが普通の気分の流れだとすると、モーツァルトの場合は、

道を歩こうと思ったが土にもぐった。潜望鏡で地上を見るとかわいい女の子が歩いてきたが不細工だった、と思いきや実は美少女かも、と思ったが最初から女の子はいなかった。おなかすいた。アニメっていいよね。

こんな感じです。期待させてオチをつけず、全てをなかったことにして前へ進む、それがモーツァルトの音楽の本質であり、作曲法だと私は思います。

モーツァルトが何故天才なのか。
それは、これだけ別次元の性格のものを組み合わせてなお、

全く継ぎ目がないように聞こえるからです。

言ってみれば、溶接職人のような技術力をもったマジキチ。
素晴らしいですね。日本人にはほとんどいないタイプだと思います。

それを踏まえて全てのモーツァルトの音楽を聴くと、
全部そう聞こえてくるから不思議。
私はブツブツグチグチ、常に不平不満を言いながらもやることはやる、という謹厳実直タイプのバッハが一番好きですが、モーツァルトは天才というよりマジキチという視点で楽しんでいます。

偏見が混じりすぎですが、少しでもクラシックに興味を持っていただけたら幸いです。
他にもリクエストがあればバッハやベートーベン、ショパン、ブラームス、ワグナー以降のマーラーやシェーンベルクについても書いていこうと思っています。

偉大なマジキチに乾杯!
(致命的なミスが5箇所ほどあるのでちゃんとプロの演奏を聴いてみてください)