長い間やめていたピアノを再開して、8月で一年くらいになりますが、
自分で弾いてはいたものの、自学自習で気のむくままに練習していたところ、
なんとも言えない妙な指の癖がついてしまい、それを矯正するだけで終わった一年でした。
(まだ直っていませんが)。

この曲はベートーヴェンのピアノソナタの中でも最も人気が高く、有名な曲の1つで、
暗く、重く、常に自分勝手で、投げやりドライヴ感が強くロマンティックに現れており、
いわゆる私の「厨二」心をいつも刺激してくれます。

さて、私は今週、この曲をホールで弾かねばならないわけですが、
中1の時に一度演奏してるのでまあいいや適当で、と思っていました。
が、指は回らず、ミスも直らず、大変焦っている状況であります。

というわけで、現状、リハーサルがてら「朝起きて寝ぼけた状態で一発録音」を敢行した結果がこれです。
ざっと18箇所くらい指がすべってミスしてますが、まあそんなもんでしょう。

ただ、20年くらい前の録音と聞き比べて思うのは、
少しは落ち着いたのか、スピードがかなりゆっくりになって、
弾くことを楽しもうと思えるようになったということです。

何事もスピード感、せかせかとして、つまらない約束事に翻弄され、余裕なく、
漠然とした形のない不安に追われる毎日への不満を、
人を巻き込むことなく、自分自身で消化できることこそが、
私にとっての音楽の意味です。

音楽がそれなしで生きられないほどに素晴らしいものだとは、
実はあまり思っていないのですが、
少なくとも、私は私自身の音楽がとても好きです。